昨今、1年間の被害総額が200億円を超えているクレジットカードの不正利用ですが、身の回りで被害に巻き込まれている人はいませんか?
元SMAPの「中居正広」さんもクレジットマスターの被害を公表しているように、誰でも被害に遭う可能性があります。
クレジットカードの不正利用の手口には、「偽造カード」や「番号盗用」などがありますが、いくら気を付けていても被害を防げないのがクレジットマスターです。
しかし、クレジットマスターの被害に遭っても、対処法を知っていれば慌てる必要はありません。
そこで今回は、クレジットマスターの手口やその対処法をご紹介したいと思います。
クレジットマスターの手口とは?
クレジットマスターという犯罪手口は、クレジットカードを作った瞬間から誰しも被害に遭う可能性があります。
しかし、クレジットマスターの手口やその対策法を知っていれば、なにも怖くありません。
まずは、クレジットマスターの犯罪手口を把握して、いざという時に慌てないようにすることが大切です。
それでは、早速クレジットマスターの手口がどのようなものなのかを見ていきましょう。
あなたのクレジットカード番号が割り出される
なぜ、クレジットカードが不正に利用されてしまうのかと言うと、あなたの利用しているクレジットカードの番号が割り出されてしまうからです。
いったいどのようにして番号を割り出すのかと言うと、16桁のクレジットカード番号を順番に利用可能かをチェックできるプログラムを使用して割り出します。
ようするに、あなたのクレジットカード番号を狙い撃ちして割り出しているのではなく、手当たり次第に利用可能なクレジットカードを探しているのです。
そして、クレジットカードの有効期限も同時に取得しているので、暗証番号の入力を求められないショッピングサイトやECサイトなどで高額な買い物を不正にされてしまうというわけです。
さらに、不正に取得したクレジットカードの情報は、高額な買い物をされるだけに留まりません。
不正取得したクレジットカード情報は悪徳な業者に売却される
クレジットマスターによって割り出された利用可能なクレジットカードの情報は、悪徳な業者に売却されることもあります。
そして、クレジットカードが利用不可になるまで、高額商品の購入を繰り返されてしまうのです。
それでは、どうすればクレジットマスターの被害に合わなくて済むのでしょうか?
クレジットマスターの対策方法とは?
クレジットカードを持っている人すべてが被害者になる可能性があるクレジットマスター。
このクレジットマスターの被害に遭わないようにできる予防法はあるのでしょうか?
【結論】クレジットマスターの予防法はありません
残念ながら、クレジットマスターの被害を未然に防ぐ方法は、今のところ存在しません。
様々なカードの個人情報を抜き取るスキミングという手口は、信用できない実店舗での買い物を控えることなどで予防することができます。
しかし、クレジットマスターは、手当たり次第にクレジットカードの情報を抜き取るため、防ぎようがないのが現状です。
クレジットマスターの被害を最小限に抑える方法とは?
つまり、現時点では、クレジットカードが不正に利用されていないかを、定期的にチェックするしかないということなんですね。
とはいえ、毎日のようにクレジットカードの利用明細をチェックするのは面倒だし、チェックするのを忘れてしまうものです。
なので、私はクレジットカードが利用された瞬間に「お知らせメール」が届く【楽天カード】を利用するようにしました。
この楽天カードは、買い物をしたらすぐに利用したことを知らせてくれるメールが届くので、不正利用された瞬間に気付くことができるので安心です。
楽天カードは、年会費が永年無料に加えて、新規入会時に5,000円相当のポイントがもらえる(時期によって異なる)、得しかないクレジットカードです。
しかし、不正利用された瞬間に気付ける楽天カードでも、不正利用されてしまうことには変わりありません。
そこで、万が一クレジットカードが不正利用された時の対処法を確認しておきましょう。
クレジットカードを不正利用されたときの対処法とは?
クレジットカードが使用された瞬間に「ご利用通知メール」が届く【楽天カード】を利用しても、カードを不正利用されてしまうことは防げません。
それでは、クレジットカードがクレジットマスターによって不正利用されたらどうすれば良いのでしょうか?
まずは、次の3つの確認をすることが大切です。
身に覚えがない請求名義でも確認する
クレジットカードの利用明細に表示される請求名義には、実際に買い物をした店舗名ではなく、運営している会社名が表示されることがあります。
実際に買い物をしたとしても、見知らぬ会社からお金を引かれていると焦ってしまいますよね。
そんな時は、利用明細に表示されている見知らぬ請求名義をGoogle検索などで調べてみましょう。
すると、その見知らぬ請求名義が運営している店舗名が確認できるので、買い物をした店舗が含まれていないかをチェックしてみましょう。
慌ててカード会社に通報してしまうと、「早とちりだった。。」というパターンが多いので注意してください。
家族など身内がクレジットカードを使用していないか確認しましょう
また、家族がクレジットカードを利用していたというケースも少なくありません。
本当に、クレジットマスターの手口によって、クレジットカードが不正利用されたのかを確認するためにも、まずは家族にクレジットカードを使用していないかを聞いてみましょう。
利用金額の請求に時間差がないか確認する
買い物した店舗によっては、クレジットカード決済してから数日後に請求がくる場合があります。
クレジットカードを利用して買い物をすると、数日後にはクレジットカードを使用したことを忘れていることもあるかもしれません。
早とちりでクレジットカードを止めてしまうことがないように、レシートの確認や記憶をさかのぼってチェックしてみましょう。
クレジットマスターによる不正利用と判断したらクレジットカード会社に連絡する
あきらかに、不自然なクレジットカードの使用があった場合には、クレジットカード会社から連絡がくることもあります。
しかし、クレジットカード会社は、すべての不正利用を見抜けるわけではありません。
つまり、クレジットマスターの被害に遭わないようにするには、自分自身でしっかりとチェックすることが大切ということです。
上記3つのチェック事項を確認しても身に覚えがないのなら、クレジットカード会社に連絡して利用停止の処置をとりましょう。
クレジットカード会社に、クレジットカードの不正利用があったことを伝えると、実際に不正利用があったのかを調査してくれます。
そして、クレジットマスターなどの手口による不正利用と認められると、不正利用された金額を補償してくれます。
しかし、どんな不正利用でも補償されるわけではなく、次のような時には補償されないので注意が必要です。
補償期間が過ぎている場合
カードが不正利用された場合の補償期間は、カード会社によりますが60日~90日間が一般的です。
この期間を過ぎてから気付いた場合には、基本的に補償されません。
なので、利用メールが届かない会社のカードを使用している場合は、その会社のホームページなどで利用明細を1か月に1回はチェックすることが大切です。
家族が利用していた場合
家族や同居人が、本人に無断でカードを利用していた場合は、補償されないケースが多いようです。
契約者に不備があった場合
生年月日や電話番号など、明らかに予測されやすい暗証番号を設定していたりすると補償を受けられないことがあります。
中には、カードそのものに、暗証番号を書いていたという事例がありますが、このような場合は当然補償されません。
正しい暗証番号が使用されていた場合
キャッシングを利用する際には、必ず暗証番号を入力する必要がありますが、正しい暗所番号が使用されていた場合には補償の対象外になってしまいます。
なぜならば、正しい暗証番号を入力できたという事は、本人が利用したと判断されてしまうからです。
不正利用の判断が難しい場合
本人に渡航歴がないのに海外でカードが利用されたり、海外版のショッピングサイトでカードが利用された場合などは、不正利用の判断は難しくありません。
しかし、利用額が少額であったり、契約者が過去に利用したことがある店舗だと、不正利用か否かの判断が難しくなります。
不正利用という事実を判断しにくい場合は、補償を受けられないことがあります。
このように、カード会社に不正利用があったことを認めてもらえないことが多々ありますが、そんな時には最終手段があります。
その最終手段とは?
最寄りの消費生活相談窓口に相談する
クレジットカードを不正利用されたのに、クレジットカード会社に不正利用を認めてもらえない場合は、消費生活センター等の消費相談窓口に相談してみましょう。
消費生活センター等では、商品の購入やサービスの利用の際に起こったトラブル全般を公正な立場で専門の相談員が処理してくれます。
あなたが住んでいる近くの消費生活相談窓口は、「消費者ホットライン」で教えてくれるので、一度相談してみることをオススメします。
消費者ホットラインの詳細は、
で確認できます。
PayPayの不正利用騒動もクレジットマスターの手口なの?
スマホ決済サービスの「PayPay(ペイペイ)」もクレジットマスターの手口が使用されたと言われています。
PayPayは、当初クレジットカードの登録をする際に入力する
- カード番号
- 有効期限
- セキュリティーコード
の入力に回数制限を設けていなかったため、クレジットマスターの手口が使われてしまいました。
しかし、2018年12月18日に入力回数に制限が設けられたので、現在はひとまず安心といえるでしょう。
とはいえ、不正利用の犯行手口と対応策は、つねにイタチゴッコ状態なので絶対に安心とは言い切れません。
まとめ
クレジットカードの不正利用の被害額は、2017年が236.4億円、2018年も200億円を超える見込み。
「セキュリティが向上しているはず!」とイメージしがちですが、まだまだ被害が後を絶たない状況です。
とはいえ、クレジットカードの利用が必須となりつつある昨今なので、不正利用を早期発見することがとても大切になります。
できれば、楽天カードのように、利用を瞬時にメールで知らせてくれる「利用速報メール」が届くクレジットカードを使用するのが安心ですね。