発熱や嘔吐など急な体調不良に医師が自宅まで診察に来てくれる「ファストドクター」ですが、子供の診察料金はどのぐらいかかるか気になりますよね。
ファストドクターを利用する際に慌てることがないように、
ファストドクターの子供診察料金はいくらぐらい？
という疑問に回答したいと思います。
「オンライン診療料金」や「2つの支払い方法」も解説するので、急な体調不良に備えてチェックしておきましょう。
ファストドクター子供の診察料金は高い?いくらぐらいかかるの?
ファストドクターの子供診察料金は医療費助成対象なので、健康保険証と
- 乳幼児医療費助成制度(マル乳医療証)
- 義務教育就学児医療費助成制度(マル子医療証)
などの医療証があれば、ほとんどの場合数百円程度で済みます。
この医療費助成制度は
- 東京23区⇒自己負担0円
- 大阪市⇒自己負担500円
というように、住んでいる地域の自治体によって自己負担額などの助成内容が違うため把握していない人は調べておきたいですね。
医師が移動する交通費を支払う
ファストドクターは医療費の他にも、医師が患者のもとに駆けつける交通費を支払う必要があります。
とはいえ、移動距離1キロに対して30円で計算されるため、20キロ離れたクリニックから駆けつけたとしても600円で済みます。
しかも最大960円までしか請求されないため、数千円請求されるようなことがなく安心です。
ファストドクターは「医療費」と「交通費」以外は一切料金を支払う必要がないため、小児医療証を利用すれば一部負担金と交通費を支払うだけになります。
例えば、大阪市で子供の発熱が理由でファストドクターを利用し、10キロ先のクリニックから医師が駆けつけた場合の料金は、
大阪市自己負担500円+交通費300円＝800円
東京23区は自己負担0円なので、10キロ先の医療機関から駆けつけたとすると、
東京23区自己負担0円+交通費300円＝300円
を支払えば済むということになります。
ファストドクターで当日「医療証」が適用されない場合がある
ファストドクターを利用して「健康保険証」と「医療証」を提示しても医療費助成が適用されない場合があるので注意が必要です。
ファストドクターは複数の地域にある医療機関によって成り立っているため、「往診」または「オンライン診療」を担当する医師があなたの住んでいる地域外にある医療機関から来ることがあるからです。
医療費助成が受けられないわけではありませんが、後日自治体で還付手続きをする必要があるのは正直面倒なポイントになります。
とはいえ、一時的に医療費助成が適用されなくても、救急診療が必要な患者のもとへ1秒でも早く駆けつけるための対応なので仕方ないですね。
ファストドクター2つの支払い方法
ファストドクターには2つの支払い方法があります。
支払いは完全キャシュレスで、
- クレジットカード
- NP後払い
を利用できます。
クレジットカードは、
VISA・MasterCard・American Express・Diners
が使用できて、当日その場で専用のモバイル端末によって決済できます。
NP後払いは、受診後に郵送される請求書が届いてから14日以内に、
- コンビニ
- 郵便局
- 銀行
で支払うことになります。
後払い手数料248円(税込)が必要になりますが、救急な場面で利用するサービスだけに完全キャッシュレスなのは便利ですね。
ファストドクターのオンライン診療の料金
ファストドクターは「内科」と「小児科」に限り、救急オンライン診療が可能です。
対応エリアは全国で、対応時間も24時間365日と救急な場面にとても心強いサービスになります。
気になる診察料は下記のとおり。もちろん保険適用で「子供医療証」も適用されます。
| ーー | 9:00～22:00 | 22:00～ |
| 3割負担 | 1,700円~ | 2,800円~ |
| 2割負担 | 1,200円~ | 2,000円~ |
| 1割負担 | 600円~ | 900円~ |
支払い方法で「コンビニ後払い」を選択すると、手数料248円(税込)を支払う必要があります。
オンライン診療は処方された薬の宅配料がかかる
オンライン診療は料金が安くなるなど嬉しい部分も多いですが、薬の処方にデメリットがあります。
医師に自宅まで往診してもらう場合には、80種類以上の処方薬を持参してその場で薬を手渡してくれます。
しかし、オンライン診療の場合には処方薬を宅配してもらうか、最寄りの薬局に受け取りに行くことになります。
最寄りの薬局にFAXによる処方箋の送付と「オンライン診療」に対応しているところがあれば営業時間に受け取りに行くだけですが、宅配の場合は下記の宅配料が必要になります。
| ーー | 翌日18時~21時頃に配達 ※エリア・混雑状況により 翌々日到着 | 当日お薬宅配 |
| 東京/神奈川/千葉/埼玉 | 1,034円(税込) | 3,080円(税込) |
| 大阪/京都/奈良/滋賀/兵庫/愛知 | ||
| 福岡(福岡市内) | 1,320円(税込) | |
| 福岡(福岡市外) | 1,320円(税込) (翌々日到着) | |
| 北海道 | 1,320円(税込) (翌々日到着) | 未対応 |
| その他 | 1,320円(税込) (翌々日到着) |
処方薬を宅配で届けてもらう場合は、受け取りの前にオンライン服薬指導を受ける必要があったり、日曜や祝日の前日だと配送が翌々日になるなど「デメリット」も多くなります。
往診に対応している地域であれば、自宅で医師に診てもらって薬もその場で処方してもらうのが良いですね。
ファストドクターの往診対応エリア
北海道
全域対応
札幌市：厚別区/北区/白石区/東区/中央区
一部対応
札幌市：清田区/手稲区/豊平区/西区/南区/石狩市/石狩郡当別町/江別市/小樽市/北広島市
東京都
全域対応
［東京都区部］
足立区／荒川区／板橋区／江戸川区／大田区／ 葛飾区／北区／江東区／品川区／渋谷区／ 新宿区／杉並区／墨田区／世田谷区／台東区／ 中央区／千代田区／豊島区／中野区／練馬区／ 文京区／港区／目黒区
［東京都市部］
昭島市／稲城市／清瀬市／国立市／小金井市／ 国分寺市／小平市／狛江市／立川市／多摩市／ 調布市／西東京市／東久留米市／東村山市／ 東大和市／日野市／府中市／福生市／三鷹市／ 武蔵野市／武蔵村山市／西多摩郡瑞穂町
一部対応
［東京都市部］
あきる野市／八王子市／羽村市／町田市
神奈川県
全域対応
川崎市：麻生区／幸区／高津区／多摩区／ 中原区／宮前区
横浜市：青葉区／旭区／泉区／磯子区／神奈川区／ 金沢区／栄区／港北区／港南区／ 瀬谷区／都筑区／戸塚区／鶴見区／西区／保土ケ谷区／中区／緑区／南区
綾瀬市／鎌倉市／高座郡寒川町／逗子市／藤沢市／三浦郡葉山町／大和市
一部対応
川崎市：川崎区
横浜市：旭区
相模原市：中央区／南区
海老名市／座間市／茅ヶ崎市／横須賀市
埼玉県
全域対応
さいたま市：岩槻区／浦和区／大宮区／北区／桜区／中央区／西区／緑区／南区／見沼区／
上尾市／朝霞市／入間郡三芳町／桶川市／川口市／北足立郡伊奈町／北葛飾郡松伏町／越谷市／志木市／白岡市／ 草加市／鶴ヶ島市／戸田市／所沢市／新座市／蓮田市／ 富士見市／ふじみ野市／三郷市／八潮市／ 吉川市／和光市／蕨市
一部対応
入間市／春日部市／川越市／北本市／久喜市／狭山市
比企郡川島町／南埼玉郡宮代町
千葉県
全域対応
市川市／浦安市／鎌ケ谷市／佐倉市 酒々井町／白井市／流山市／習志野市 八千代市／船橋市／松戸市／四街道市
一部対応
印西市／柏市／千葉市／野田市
愛知県
全域対応
名古屋市：熱田区／北区／昭和区／千種区／天白区／中川区／中区／中村区／西区／東区／瑞穂区／緑区／南区／名東区／守山区
岩倉市／尾張旭市／北名古屋市／清須市／長久手市／日進市／愛知郡東郷町／海部郡大治町／西春日井郡豊山町
一部対応
名古屋市：港区
あま市／みよし市／海部郡蟹江町／春日井市／小牧市／瀬戸市／豊明市／東海市
大阪府
全域対応
大阪市／門真市／交野市／四條畷市／吹田市／摂津市／大東市／豊中市／寝屋川市／東大阪市／枚方市／三島郡島本町／守口市
堺市：堺区
一部対応
堺市：北区／西区
池田市／茨木市／島本町／高槻市／松原市／箕面市／八尾市
兵庫県
全域対応
神戸市：須磨区／垂水区／中央区／長田区／灘区／東灘区／兵庫区
芦屋市／尼崎市／伊丹市／西宮市
一部対応
神戸市：北区／西区
明石市／川西市／宝塚市
奈良県
全域対応
生駒市
一部対応
奈良市／生駒郡
京都府
全域対応
京都市：上京区／下京区／中京区／東山区／伏見区／南区／山科区
宇治市／乙訓郡大山崎町／久世郡久御山町／城陽市／長岡京市／八幡市／向日市
一部対応
京都市：右京区／北区／左京区
井手町／亀岡市／京田辺市／相楽郡精華町／綴喜郡宇治田原町
滋賀県
一部対応
大津市
福岡県
全域対応
福岡市：城南区／中央区／博多区／東区／南区
糟屋郡：粕屋町／篠栗町／志免町／新宮町／須惠町
大野城市／春日市
一部対応
福岡市：早良区／西区
糟屋郡：宇美町／久山町
飯塚市／太宰府市／筑紫野市／那珂川市
まとめ
今回は「ファストドクターの子供診察料金はいくらぐらい?」という疑問に回答しました。
ファストドクターは健康保険証はもちろん、義務教育就学児医療費助成制度(マル子医療証)などの「小児医療証」も適用になるため、医療費は各自治体の自己負担分を支払うだけです。
ファストドクターを利用するともう一つ支払う必要があるのが、医師の移動にかかる「交通費」になります。
「深夜」や「明け方」に往診してもらうと高額な料金を想像してしまいますが、移動距離1キロに対して30円で計算した額なので安心です。
しかも最大960円までしかかからないため、高額請求が後からくるような心配もありません。
ファストドクターの支払い方法は、
- クレジットカード
- NP後払い
の2種類で、後払いは手数料248円(税込)かかるため、できればクレジットカード払いのほうがお得ですね。
「内科」と「小児科」は救急オンライン診療の利用が可能ですが、薬の処方にデメリットが多いため「往診対応エリア」に住んでいる人は医師に直接診てもらうのが良いですね。